2018年05月01日
翼状片とは
親しみのない病名だと思いますが、文字の通り「翼(つばさ)状のかたまり」という意味です。結膜(白目)が徐々に角膜(黒目)に入り込みつばさ状に増殖します。初期は小さく視力にも影響しませんが、大きくなると角膜が歪み乱視が生じます。乱視も弱ければ眼鏡をかけることにより視力がでますが、乱視が非常に強くなったり、翼状片が瞳孔(ひとみ)にかかってしまうと眼鏡をかけてもよく見えなくなってしまいます。
翼状片の手術の時期としてはあまりに大きくなり瞳孔にかかるほどになってしまうと手術した後も視力がでにくくなってしまうため乱視が強くなる頃には行った方がよいと考えられます。
翼状片の手術は
角膜に入り込んだ結膜を切除することが第一の目的です。
- 方法としては単純に切除するのがもっとも簡単なのですが、再発率が30~50%と高くなってしまうのが問題でした。
よこづか眼科では結膜移植術を併用することにより再発率を低く抑えています。 - 手術は局所麻酔で行われ、20分程度で終わります。手術後は少しの間休んでいただきます。
- 翼状片手術は安全性の高い手術であり、日帰り手術で行っています。
翼状片手術、麻酔の合併症
翼状片手術の合併症としては手術後の感染症があります。これが生じた場合は抗生剤の点眼等による治療が必要になることがあります。麻酔薬によるアレルギーがごくまれに起こります。
手術後の経過
- 術後は角膜上皮の欠損を生じるため異物感を生じます。通常2週間程度でおさまってきます。
- また、充血を生じます。人により差はありますが1ヶ月程度で徐々に少なくなってきます。
- 数ヶ月~数年で再発することがあります。